再発予防・健康維持のための運動の知識

【医師執筆】足の豆の治し方と繰り返さないための予防法

心臓病患者こず江さん

運動すると健康にいいという事で散歩など頑張っていたんですが、足に豆ができました。痛くてとても運動できません。。

内科医 マル

運動を頑張っていたのに、残念ですね。。

運動しない期間が長くなるとせっかく付けた習慣がなくなってしまいますし、筋力も落ちて行ってしまいます。

今日は足の豆の治し方と繰り返さないための予防法を調べてお伝えします!

足の豆(まめ、マメ)とは

豆とは漢字では肉刺と書き、一般的に靴と足との摩擦や圧力が原因で起こった水疱(水ぶくれ)の事を言います。水疱はやけどの患者さんなどで研修医の時からたびたび診察してきました。治療のポイントは感染を防ぐ事ですね。

足の豆の治し方

保護

既に豆ができてしまった場合、まずはその部位を保護します。豆用のパッドやバンドエイドを利用して、新たな摩擦や圧力から保護します(Mayo Clinic, 2020)。

清潔に保つ

豆が破れた場合は、感染を防ぐためにも清潔に保つことが重要です。石鹸と水で優しく洗い、バンドエイドなどでカバーしましょう(Mayo Clinic, 2020)。

専門家の助け

豆が大きい、痛みがひどい、または感染の兆候が見られる場合は、医療専門家に相談してください。感染の兆候として代表的なものは以下の所見です。

  • 発赤(対象の部位が赤くなること)
  • 熱感(対象の部位が熱を持つこと)
  • 腫脹(対象の部位が腫れること)
  • 疼痛(対象の部位が痛くなること)

いずれの兆候も反対の足と比べるとわかりやすいと思います。

豆を繰り返さないための予防法

適切な靴の選択

靴は適切なサイズとフィット感のものを選ぶことが重要です。靴が大きすぎたり小さすぎたりすると、足と靴との間に摩擦が生じ、豆を引き起こします。

靴下を着用

適切な靴下を履くことで、靴と肌が直接接触することを防ぎ、摩擦を減らすことができます。

足の保湿

足の皮膚が乾燥していると豆ができやすくなります。定期的に保湿クリームなどを使用して、皮膚を柔らかく保つことが重要です。

予防用パッドの使用

豆ができやすい箇所には、活動前に予防的にパッドやテープを貼ることを検討しましょう。

豆ができやすい人の特徴

いくつかの特性や習慣が豆の発生を促進する可能性がありますのでご注意を:

  1. 新しい靴の使用:新しい靴はしばしば皮膚と摩擦を引き起こします。これは特に運動中や長時間歩くときに豆を引き起こす可能性があります。
  2. 摩擦や圧力:特定の活動、特にランニングやハイキングなどで足に繰り返し摩擦や圧力が加わると豆が発生しやすくなります。
  3. 皮膚の湿度足が汗をかきやすい人や靴の中で足が湿っていると、豆ができやすくなる可能性があります。

まとめ

  • 足のまめとは、靴との摩擦でできた水疱の事
  • 治療の一番のポイントは感染を起こさない事
  • 豆ができたらまずは保護をしましょう
  • 豆を予防するためには靴との摩擦を防ぎましょう

適切なケアと予防策をとることで、足の豆による痛みや不快感を軽減し、より快適に活動を続けることができます。この記事が皆さんの健康維持のお役にたてる事を願っています。

参考:Blisters: First aid – Mayo clinic

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう

Twitter で