こんにちは、循環器専門医のまるです。
今日は「期外収縮(きがいしゅうしゅく)」についてのお話です。
この症状に悩む方から、
「増えたり減ったりしてるけど、これって大丈夫?」
というご相談をよくいただきます。
結論から言えば、多くの場合は心配のいらない変動ですが、
その背後にある原因を知り、少しでも安心して日々を過ごしていただけるよう、今回は次のような内容でお伝えします。
▶ 参考動画
動画でもわかりやすく解説しています。ぜひご覧ください。
期外収縮とは?
期外収縮とは、心臓のリズムが一瞬だけ乱れる現象です。
通常、一定のリズムで打っている心臓の拍動が、
「トン・トン・トン・……ドクンッ」と、不意に乱れることがあります。
この乱れた一拍が「期外収縮」です。
なぜ「波のように」増えたり減ったりするのか?
その主な原因は、**交換神経(こうかんしんけい)**の働きです。
交換神経とは、緊張したときや興奮したときに働く神経で、
心拍数を上げたり、血圧を上げたりする役割をもっています。
この交換神経の働きが一時的に高まると、
それにともなって期外収縮も増えたり減ったりします。
交換神経を高ぶらせる5つの習慣
次のような習慣は、交換神経を活性化させてしまうことがあります。
- アルコール:飲みすぎに注意。夜の寝つきにも影響。
- カフェイン:コーヒー・紅茶・緑茶などに含まれます。
- ストレス:特に人間関係や日々の緊張感。
- 睡眠不足:体が「頑張れ」と自動的に交換神経を活性化。
- 喫煙:一時的なリラックス感の裏に、実は交感神経刺激が。
どうすれば期外収縮を減らせる?
答えは「副交感神経」を高めること
副交感神経は、リラックス時に働く神経で、心拍を整えてくれる役割があります。
以下のような生活の工夫が、副交感神経を優位にし、結果的に期外収縮の減少につながります。
● 緑を見る(視覚刺激)
- 森、観葉植物、公園、風景写真などでもOK。
- 緑色は脳を落ち着かせる働きがあります。
※緑を見ることで副交感神経が優位になる研究データもあります。
● 軽い運動を取り入れる
- ウォーキングやストレッチ程度で十分です。
- 運動後は副交感神経が強く刺激され、心拍が落ち着きます。
おすすめは「外での散歩」
緑を見る × 軽い運動 の組み合わせです。
できれば日中の明るい時間に、1日15分でも散歩する習慣をつけてみましょう。
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まとめ
- 期外収縮の増減は交換神経の影響によるものが多い。
- 日常生活で交換神経を刺激する要因を減らすことが重要。
- 緑を見たり、軽く体を動かすことで副交感神経を活性化させよう。
- 散歩はその両方を満たす最高の方法です。
今日も健康で穏やかな一日をお過ごしください。
― 循環器専門医 まる