心臓病・生活習慣病・ヘルスリテラシー

【専門医解説】心臓病が原因で、足がむくむのはなぜ?原因は?循環器内科医が解説します

本記事の内容はYouTubeでも動画でまとめています。動画の方が理解しやすいという方は、ぜひこちらもご活用ください♪
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足のむくみにお困りのあなたへ

こんにちは、循環器専門医のまるです。
今日は、**心臓病が原因で足がむくむのはなぜか?**について、わかりやすく解説していきます。

「足がむくんで靴下の跡が痛い」「靴が入りにくい」など、むくみは日常生活に支障をきたすことがありますよね。この記事では、なぜ足がむくむのか、そしてその改善方法までを一緒に考えていきましょう。


専門医がわかりやすく解説します

このブログでは、心臓病や運動に関する確かな情報を、専門用語を使わずに、生活に活かせる形で提供しています。今回の内容も、あなたの生活の質の向上に役立つことを願って書いています。


足がむくむメカニズムとは?

まず、足がむくむ仕組みを簡単に説明します。
結論からいうと、血管内の水分が血管の外へ染み出すことが原因です。

血液は液体状の水分で構成されています。この水分が何らかの理由で血管の外に漏れ出すと、その周囲の組織がスポンジのように水分を吸収し、むくみとなって現れます。


イメージで理解しよう:血管とスポンジ

血管を「川」、体の組織を「スポンジ」にたとえてみましょう。
川の水が増えると、隣のスポンジに水が染み込みますよね。それと同じことが、体の中で起きています。

心臓病によってポンプの働きが弱くなると、血液がスムーズに流れず、体のどこかで渋滞が起きます。この結果、血管の中の水分量が増え、周囲の組織に漏れ出して足がむくむのです。


むくみの改善方法

心臓病による足のむくみを改善するためには、血管内の水分を減らし、血流の停滞を改善する必要があります。

医療的な治療法

  • 利尿剤で水分を尿として排出する
  • 心臓の働きを改善するための根本治療
  • 重症例では、収縮力を上げる薬を使用することもあります

これらは、病院で医師の指導のもと行われる治療になります。


自分でできる改善法:それは「運動」

とはいえ、病院に行かずに自分でできることもあります。
それが運動です。特に足の筋肉を使う運動が効果的。

足の筋肉が縮んだり伸びたりすると、ポンプのように静脈を刺激して、足に溜まった血液を心臓に押し戻す効果があります。
散歩などを日常に取り入れるだけでも、むくみの軽減が期待できます。


ただし、運動にも注意点が!

「運動は心臓にいい」とはいえ、負荷が強すぎる運動は逆効果です。特にむくみが強く出ているときは、心不全の悪化サインかもしれません。

無理な運動は逆に入院が必要な状態を引き起こす恐れもあります。


運動の強度、どう判断する?

適切な運動強度を自分で把握するのは意外と難しいものです。
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まとめ

  • 足がむくむのは、血管の中の水分が外に漏れ出すから
  • 心臓のポンプ機能低下が原因で、血液が渋滞し、むくみが発生
  • 改善には、利尿剤や心臓の治療、収縮力アップの薬
  • 自分でできる対策としては運動が効果的
  • 運動の負荷には注意が必要。無理な運動は逆効果